平成24年5月6日(No5617)   小さな波紋

小さな波紋

天皇・皇后両陛下が火葬を希望し、合わせて葬儀を簡素にするよう求められたという。お二人の強烈な意志を感じる。次の時代を生きる人たちに、過度の負担を掛けまいとする気持ちだと推察される(日経)。団塊の世代が社会の重荷にならず次世代を生かし育てられるよう、率先して利他の生き方をする(生物学者・本川達雄さん)。両陛下の率先垂範が見える。

 

長寿を寿ぐのは当然。一方では長寿のツケを次の世代に回してはならない。これもまた当然。二つの当然を満たす回答を国は見出していない。ならば、長寿を享受する人自身が身を処す術を考えねばならない。そのためには天皇葬送のあり方さえタブーにはしない。決断の裏には両陛下の覚悟を思う(日経)。公表に批判もあるが、覚悟の程は国民も知るべきだろう。

 

国の愚策によりばらまきに慣れた高齢者は、すっかり依存心が増殖し「してもらうのが当たり前」になってしまった。天皇陛下の決意は自立心を失った国民の姿を慮ってのことではないか。高齢者は次世代に負担を掛けない自立心が求められ、カタチにすべきときだ。その思いを先日の「万縁の会」のあいさつの中でささやかな実践に触れた。

 

参加者が気に留める風はなかったが、中田宏・前横浜市長は反応した。「日本、この手でこうしたい・談論風発4月号」の公式ブログで[若い世代への支援は、高齢者の社会的責任]~74歳が始めた行動とは~のタイトルで「子育て感謝金」のシステムをベースに「自立」の持論を展開した。そこに天皇陛下の「利他」の生き方がリンクした。小さな波紋だ。

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