平成24年8月25日(No5728) 商いの違い
商いの違い
一昨年の秋頃からメガネが合わなくなり、視力の衰えを感じ行きつけの店で新しい遠近両用メガネを誂えた。他店を利用した経験がないから価格の高い安いは分からない。せっかくの機会だから何度も調整したが、結局、満足な結果が得られず再度の調整を依頼した。「様子を見てください」との話で不満ではあったが引き取った。様子を見る商品ではない。
新年になっても進展がなく、抗議の意味もあってメガネを返品した。代金は返さなくてもいいと伝えた。それっきりになった。以来1年半、古いメガネを使い続けたが、目ヤニが出始め眼科医で見てもらった。「後期高齢者になればそんなもんだと」とあしらわれた。目の具合は一向に良くならず、イライラは頂点に達した。妻に連れられて別の店を訪れた。
医師の役割とメガネ店の役割の違いについて説明を受け、納得した。検眼を受けた後、不調のメガネを持参し検査をしてもらった。高価なメガネであること、レンズは検眼の結果に合致していること、などの理由で調整をして、そのメガネを使用するよう勧められた。散々手間を掛けたが、この段階で代金の支払いは発生していない。申し訳ないという思い。
パソコン用として中近両用メガネを勧められた。気持ちに負担があったせいで即座に購入を決めた。調整をしてもらったメガネはやはりダメで一日使用してお蔵入りになった。もう一度検眼し、新しいメガネを購入したいと思っている。二つの店の対応から、改めて消費者としての心理を学ばせてもらった。結局、高いものにつきそうだが、さして不満はない。