平成24年9月26日(No5760) 知らないことは読めない
知らないことは読めない
先週の全体研修がやむ得ない事情で中止になり、大変申し訳なかった。戦略を立てるのに必要な情報収集に対する考え方を確かめたかった。先を読むには世の中の動きを知らなければならない。それには各方面のチャネルの整備と整理が必要になる。さらにその情報を社内で共有することが求められる。共有してこそモチベーションが上がり成果がものにできる。
予測は調査結果に基づいて算出される。日常では新聞やマスコミの情報、得意先や仕入先からの情報、友人知人からの情報、セミナーやメルマガからの情報など、膨大な情報が氾濫しているが、それでもアンテナを張り、磨いていないとキャッチできない。キャッチしてもそのまま出したのでは混乱するから、必要な情報を整理して共有することが欠かせない。
共有できない情報は正しくても、ビジネスには弊害になる。共有の一つの方法として有効なのが「きく」こと。①「聞く」は直接面談だが目的が絞れていないと効率が悪い。会議などでも聞き流すことが多い。②「聴く」は関心の度合いが高くなる。セミナーなども必要なテーマを受講すると、情報の収集・整理に役立つ。もちろん「聞く」は役に立たない。
③「訊く」には「質問力」がセットされる。質問が前提となるので濃い情報が得られる。同時に「訊く」はおたがいに正しい情報を共有でき、実践への道筋が明確になるから成果が上がりやすい。一方的に指示し、聞くだけでは、形式的になりモチベーションは上がらない。成果が上がらない原因の多くは、「テーマ」を共有できるかどうかに掛かっている。