平成25年1月13日(No5869)   マグロは高嶺の花

マグロは高嶺の花

高級魚とりわけマグロの大トロは噛んでも溶けないのでご縁が薄く、食すこともない。また関心も極めて低い。ところが、東京・築地の中央卸売市場では「初競り」で222㌔の青森・大間産のクロマグロが1億5540万円で競り落とされた。1㌔当たり70万円。これまでの最高値は昨年の5649万円。物価上昇率2%を掲げた安倍さんも300%に驚いたろう。

 

有名な寿司チェーン店が競り落としたというが、どのようにして採算をとるのか興味を持った。マグロは冷凍技術が命である。昔は腐食が早かったから、サンマやイワシと同様の下魚にランクされていたという。単純計算だが一貫あたりの価格は5万円になる。ところがそのチェーン店では、赤身128円、中トロ298円、大トロ398円の通常価格で提供した。

 

販売価格で90万円でしかない。差額の1億4500万円の損失はどこで補うのか、庶民には到底理解できない。赤字覚悟の高額落札を宣伝に利用したのだろうが、結局はすべて利用者の負担に帰する。ビジネスとしては明らかに邪道だと考える。こうした行いがマグロを高値に導き、マグロ大好きの庶民にとっては「高値の花」になる恐れもある。美食家も辛い。

 

さかなはすべて庶民の食卓に上がることが、天から命じられた役割である。唐戸魚市場の松村久社長はさかなが食卓から縁遠くなったことを嘆いている。若い主婦はさかなを料理することが出来ない。子どもは骨があるさかなを敬遠する。漁業の復活は魚を食べる習慣、料理をする習慣から改善しなければならない。中食全盛の時代には夢のような話である。

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