平成25年2月7日(No5894)   難しい「指導」と「暴力」の線引き

難しい「指導」と「暴力」の線引き

昭和18年呉市長迫国民学校(今の小学校)に入学した。学校の近くに海軍墓地がある。6年生を先頭に一列に並んで登校する。校門の前を通って海軍墓地を一周し、再び校門に至る。腿を上げ、腕を振る。腕の高さは肩に水平。それより高くても低くてもいけない。乱れると1年生であっても一列に並んでの鉄拳制裁が待っている。教師は手心を加えない。

 

それが当たり前の時代だった。戦後の中学校も似たようなものだった。保護者にとって教師は絶対だったし、教師もそれなりの矜持を保っていた。桜宮高校の体罰事件、女子柔道の告発問題などは、私たちの時代は少なくとも殴られることについて日常茶飯事で抵抗はない。女子柔道の園田監督は殴られて強くなったのだろう。己の経験で了としたのではないか。

 

だから殴ることに抵抗感がなかったに違いない。結局は暴力事件として世間を騒がすことになったが、細かく分析して論じないと誤るような気がする。園田監督は引責辞任したが、これで幕引きとはならないだろう。スポーツに限らず、学校教育も、政治も、事勿れ主義、隠蔽主義が蔓延し当たり前になっている。覆い隠していたものが発覚してから大騒ぎする。

 

桜宮高校の事件は、学校も教員委員会も早くから知っていた。それなのに知らぬ顔をしていた。女子柔道の事件もずっと前から告発していたのに、柔道連盟や強化委員会は黙殺した。もしも犯罪とするなら監督だけではなく、組織全体が罰を受けるべきだろう。スポーツは根性だけでは勝てないが、根性がないと勝てない。ここは橋下流の大鉈を振るって欲しい。

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