平成25年5月9日(No5985)   長島さんの勇気

長島さんの勇気

長島茂雄さんが松井秀喜さんとともに、国民栄誉賞に輝いた。その授与式が東京ドームで行われた。誰が考えたのか知らないが超度派手なセレモニーの演出だった。長島さんの日常の挙措を見る限り、実現不可能な構成だと思った。ニュースはいいとこ取りだから舞台裏を見せることなく、表彰式、始球式、挨拶、記者会見と滞りなく進み見るものを安心させた。

 

表彰式の翌6日、録画の一部始終を見た。東京ドームに到着してからグランドに至るまでの長い通路を自分の足で歩いた。階段も自力で上がった。グランドに登場して表彰式の立ち居地まで自分の力で身体を運んだ。長島さんは背筋を伸ばして、スポーツマンらしく堂々と歩いた。挨拶も多少麻痺の後遺症はあったが、堂々と自分の言葉で語った。涙が出た。

 

一世一代の晴れの舞台、脳梗塞で倒れて9年、再起不能と伝えられた。時折、公の舞台に姿を現したが、自力で歩き、自分の言葉で話すことは一度もなかった。せいぜいぎこちない笑みを浮かべ、左手を振るだけだった。ところが今度はどうだ。あの長い距離を歩き、きちんと挨拶した。相当の努力をしたのではないか。アップでは常時挨拶の練習をしていた。

 

そこに長島さんの偉大さを見た。自分の足で立ち、自分の声で話す。難儀している同じ病の人たちに生きる勇気を与えたのではないか。長島さんは自分の意志で、長丁場のセレモニーのすべてを選択したと思う。まさに国民的英雄の本当の姿を、4万7千人の前にさらし、テレビに齧りついたファンに生きる勇気を与えた。時折、安倍晋三首相と言葉を交わしながら、長島さんの素晴らしさを存分に発揮していた。やはり長島さんは国民のアイドルであり、英雄で在ること証明し た。

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