平成25年6月5日(No6012)   軽率発言がもたらす一強多弱

軽率発言がもたらす一強多弱

慰安婦問題に対する橋下徹・日本維新の会共同代表の発言が、参院選挙の帰趨を決定する事態に発展した。言わんとするところは理解できないでもないが、歴史観や主張の正しさ如何に関わらず、公党の代表の発言としては軽率だった。支持する意見もないではないが、少なくとも昨年の衆院選における勢いは完全に失速してしまった。もはや名誉回復はできない。

 

加えて渡辺喜美・みんなの党代表は「価値観の乖離」を理由に、せっかくの選挙協力を解消してしまった。漂流し始めた維新の会の支持率低下に橋下さんは暴走してしまった。渡辺さんは参院選を少しでも有利にしようとする計算があったかも知れないが、相手の失言を逆手に取り支持を得ようとする手法は結局のところそっぽを向かれる。やり方が汚い。

 

維新の会やみんなの党に失望した有権者の票が、落日の民主党や社民党に乗り換えられるとは思えない。相手の失策に乗じて支持を得ようとしても、そのやり方の汚さ、拙さはソッポを向かれる。安倍内閣が誕生して比較的安定した自民党をあの手この手で攻撃したが、自ら墓穴を掘った結果になった。結局のところ、参院選は自民党圧勝の一党多弱に終わる。

 

野党が参院選に勝利するためには、自民党の票を奪取しなければならない。それには反自民では国民の支持を得られるはずもない。旧態依然たるレッテル張りに国民は飽き飽きしている。ケチをつけるだけでアベノミクスを超える政策が訴えられなければ、振り返ってはもらえない。自民党の独走をけん制する野党の存在は必要だが、現状では資格者がいない。

 

自民党を超える政策が国民に支持されないと、しばらくは一党独裁政治が続く。維新の会、みんなの党、民主党などの野党は解党的出直しが必要だ。橋下さんの政治生命は消えた。

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