平成26年10月26日(No6520)   希薄になった野党の存在

希薄になった野党の存在

臨時国会が始まって一ヶ月を超えるが、日本の将来を考える議論がまったく国会で論じられない。メディアを賑わすのは安倍内閣の目玉である二人の女性大臣の辞職。参議院の予算委員会で盆踊りのうちわ問題を皮切りに、不適切な政治資金の使い方や怪しげな飲み屋の代金など。それなりに大切なことだろうが、肝心の国民生活の不安など話題にも上らない。

 

本来なら安倍内閣が抱える多くの問題について核心の追求をしなければならない民主党は、妙に遠慮深く増税、社会保障、財政の問題など深く突っ込めない。経済再生に効果があったとされるアベノミクスにはたくさんの問題点がある。なぜかその核心に触れることがない。一度、政権を担当して日本の問題点の深刻さを知ったからだろうか。なんとも不思議だ。

 

他の野党もくだらない離合集散で新聞を賑わすが、国会論戦は極めて幼稚でしかも核心を避けている。財政赤字の深刻さを知って「増税反対! 」が叫べない。社会保障を増やせとも言えなくなった。近隣諸国との関係悪化もあって「平和主義」も何処かへ飛んでいった。何が何でも反対を叫んでいた昔が懐かしくさえ思える。野党の存在感は極めて希薄になった。

 

安倍内閣は党内にも脅かす勢力はないし、野党からきびしく追求されることもない。このまま推移すると本来持っている能力が磨かれずに平凡な内閣に落ちぶれる。野党は野党らしく日本が抱える病根についてしっかり議論を戦わしてほしい。政権交代可能な野党の再編成を声高に言っても、何一つ前に進まない。民主党も維新の党もみんなの党も役立たず。

 

次世代の党の主張には賛同できる部分は多いが、残念ながら党が弱体で影響力が小さい。だが、この党しか期待できない。

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