平成26年10月5日(No6499)   絵空事の地方創生

絵空事の地方創生

総務省は「敬老の日」に合わせて15日現在の高齢者の人口推計を公表した。それによると65歳以上が3296万人(総人口の25,9%)、75歳以上が1590万人(12,5%)でいずれも過去最高。80才以上も964万人(7,6%)で来年は1千万人を超える。高齢者のいる世帯は2068世帯、単身世帯は552万世帯に達する。この社会に若者を移住させる。

 

今年の政策の目玉は地方創生だと本部の看板を掲げた。安倍総理は「異次元の大胆な政策をまとめる」と断言した。言葉としては悪くないが、高齢者の多い地方で異次元の政策とは何か、大胆な政策とは何かを考えるとき、総花的な美辞麗句のように感じる。地方とはどこのことか、中核都市か、田舎町か、農村なのか、そこらも全く見えないから役立たない。

 

地方に若者を呼び込む拠点づくりとは何か、雇用創出をどこに求めるのか、これらの基本方針が具体的なることを期待するが当てにはならない。縦割り行政を排し、関係閣僚や官僚が積極的に地方に足を運ぶというが、具体的に何をするのか。まさか菅直人のように邪魔をするのではあるまい。大都市への人口集中の流れが本当に止められるのか。地方への流れ?

 

石破さんが地方創生相に就任したが、手足となる部局はない、予算はない、既得権を持つ各省の抵抗はある、生半可なことでは実を上げることは難しい。今のままではおそらく何もできずに終わるだろう。農水相、総務相、地方創生相の三つを兼務するような強大な権限を持たせれば、石破茂さんの実力なら期待できるが、今のままでは有能な政治家を潰すだろう。

 

いずれにしても政府は国民の生活を良くすることはできない。せめて外国から国家を守る、その責任は果たして欲しい。

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