平成26年10月9日(No6503) 羅針盤
羅針盤
台風18号で波の高さは太平洋側で15㍍と報じていたが、その荒れようは想像もつかない。羅針盤を頼りに航行していると思うが、もしなければ荒れ狂う闇夜をさまよわなければならない。経営も同様で新しい年度に入っても進むべき方向が決まらなければ惰性で動くしかない。それでなくても厳しい経営環境にあるのだから、1日も早い羅針盤が求められる。
何よりも業績目標を達成させることが求められる。新しい年の重点方針の具体化、その実現のための戦略や戦術、日々の行動の規範が決る必要がある。その上に立って経営を維持するための数値計画が具体的でなければならない。何を幾ら売って計画を達成されるか、具体的な商圏への浸透計画などはどうするか、日、週、月の綿密な行動計画が必要になる。
利益が出なければ会社は行き詰まる。結果を出すことが企業存続の絶対条件だ。結果の出せない人にどうやって結果を出させるか、もはや試行錯誤は許されない。実績を上げる作戦が必要だ。目先のことも大切、更に前に進むことも大切、仕事の手順もより良い方向に変えていかなければならない。これは全社方針や部門方針の実行・徹底と考えるべきである。
それには部下の育成が急務である。しかも業績を上げながら部下育成という難事が待っている。部下育成とは業績達成の責任を果たすことである。組織そのものをベルアップさせながら、部下のスキルを底上げする、その判断と行動が必要になる。「業績達成」、「方針徹底」、「部下育成」は天秤にかけてはならず、同時進行が求められる。それが会社の成長になる。
ちょっとの仕事のやり方を変えたり、思考回路を変えることで飛躍的に成果が上がる場合がある。そこに期待したい。