平成26年11月22日(No6547)   総選挙の「大義」

総選挙の「大義」

今回の安倍首相の決断に「大義」はあるのかと各野党もメディアも喧しいが、もともと日本の政治に「大義」などあるのか。もともと衆議院の解散権は総理の専権事項だとして特権を与えたのは誰か。憲法を紐解いても総理が勝手に解散権を振り回していいとはどこにも書いてない。ありもしない権利の乱用に過ぎない。そんな身勝手に大義などあるものか。

 

衆議院の選挙は政権選択の選挙でなければならない。そこには「大義」などではなく政権を奪取できるかどうかの権力をめぐる熾烈な戦いのはずである。前々回は民主党が自民党から初めて政権を奪った。前回は自民党が奪い返した。今回はどうか。最大野党の民主党は政権を奪取するだけの候補者が立てられない。その他の野党すべてを合わせても足りない。

 

総選挙の最大の目的である政権選択の権利を国民は与えられていない。どのように転んでも選挙結果は安倍政権の継続である。大騒ぎをするほどでもなく安倍政権の信任投票でしかない。結果が見えている選挙に国民が深い関心を持つはずがなかろう。いくら大騒ぎをしても選挙が終われば、安倍政権が今後4年間、国と国民に対する責任を負うことになる。

 

「大義」とは何か。「人が踏み行うべき最高の道義。特に国家・君主に対して尽くすべき道」とある。今の政治に対してあるはずのない「大義」など求めるのは間違っている。メディアも野党も「大義」などを論じるよりも、安倍政権が間違っているのであれば、野党は対案を出して選挙を戦うべきだろう。下らない批判からは何も生まれない。抽象語は役に立たない。

 

それにしても安倍首相は詰まらない選択をしたものだ。信任されたら国家・国民のためにベストを尽くす責任がある。

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