平成26年3月10日(No6290)   盲導犬贈呈式

盲導犬贈呈式

3月9日、広島市内で催された「井上わこ・盲導犬贈呈式」に招かれ出席した。井上わこさんは3年前、がんで亡くなられたが、妹の帯子さんがその遺志を継いだ。盲導犬を育てるには長い時間と多額の費用が必要だ。一頭育てるために500~800万円の費用が掛かると伝えられる。わこさんは盲目のプロ歌手だったが、自身の歌手活動の収益をすべて捧げた。

 

現実にはそれだけでは足りない。名糖産業の関連会社である昭和企画の梅村昭博会長が全面支援した。特別のチョコレートをクリスマス時期に販売し、その収益も充てた。島根一のスーパーストアー「キヌヤ」では19の支店で販売し、鍵山秀三郎さんもイエローハットで販売協力をしている。竹の子学園でもささやかなお手伝い。他にも多くの善意が関わる。

 

盲導犬一頭の活動寿命は10年と言われる。盲導犬に頼って暮らしている目の不自由な人たちには、10年後の暮らしが保障されていない。さらに多くの善意が求められる。今回の贈呈式で初めて知ったのだが、活動寿命がなくなった盲導犬の処理にも多額の費用が必要。活動寿命は尽きても命まで失った訳ではない。貢献度の高い盲導犬は簡単に廃棄できない。

 

地方自治体からも助成金が出るが、それはほんの一部にすぎない。盲導犬活動だけではなく、世の中がどのように変化しても、健常者が弱者を支える思いやりを忘れては罰が当たる。トルストイの名言「誰かのために生きてこそ人生の価値がある」。どのように医学が発達しても、2%の人は障害を持ってこの世の中に送り出される。そのことを忘れてはならない。

 

一年に一度の贈呈式で善意の人たちと再会したが、活動も20年を超えればみんな老いてくる。多くの若者が後に続くことを期待するが、残念ながら支援者の平均年齢は上がり続ける。もっと若い人たちの参加が期待される。

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