平成26年3月13日(No6293) 何のための安倍たたきか
何のための安倍たたきか
主宰している「人生講座」の午後クラスでは、俳句とまでは言わないが「五七五」を楽しんでいる。負けじと俳句歳時記に目を通しているが、春にも「初春」「仲春」「晩春」とあることを知った。「仲春」とは3月初(啓蟄)から4月初(清明)をいう。サッカーのJリーグは開幕し、サンフレッチェは連勝のスタート。プロ野球の広島カープもオープン戦で絶好調。
「仲春」とスポーツの開幕はぴったり来ないが、地元のニュースは中国新聞が詳しい。日曜日は楽しみに紙面を開いている。ところが3月9日付の朝刊の4面を見てびっくりした。『にじみ出る本音、歴代内閣と一線』(研究安倍イズム)の見出しが飛び込んできた。中国や韓国の主張を鵜呑みにし、最近の米政府の発言の曲解をベースにして安倍晋三批判を展開。
広島カーブやサンフレッチェのニュースを提供する中国新聞は日本の新聞ではないのか。まさかその名の通り中国の新聞ではあるまい。朝日新聞(ちょうにち) ほどひどくはないが、日本国民としてはその論調は納得しがたい。昨年12月の靖国神社参拝の批判は、中国の「戦後の国際秩序に対する挑戦」という非難をそのまま受け入れて論拠にしている。論外だ。
国会答弁などの一部を取り上げ、あたかも安倍首相が軍国主義者であるかのようなレッテルを貼り付けている。極めつけは、小見出しの「祖父の思想影響か」。祖父の岸信介元首相が東条内閣の商工相など歴任し、不起訴になったがA級戦犯として拘留されたことが影響していると断じている。何のために中国や韓国の身勝手な尻馬に乗って安倍叩きをするのか。
安倍さんの主張は「戦争をしたい」からではなく、「どうすれば戦争をしないですむか」と読み取れる。国の領土、領空、領海、国民の生命と財産を守るという決意の表れではないか。