平成26年3月28日(No6308)   受けた恩のありがたさ

受けた恩のありがたさ

掃除朝礼で「五心」を唱和している。すべて当り前のことであるが、ともすれば忘れがちな大切な心である。①ハイ、という素直な心、②すみません、という反省の心、③私がします、という奉仕の心、④おかげさまで、という謙虚な心、⑤ありがとう、という感謝の心。④の「謙虚」は誰もがそうありたいと願っているが、とかく対極の「傲慢」になりがちだ。

 

「謙虚」とは辞書によれば「控えめで、つつましいこと。へりくだって、素直に相手の意見などを受け入れること」とある。増上慢的な発言や行動は、それだけで他人を不愉快にさせ、人の善意を傷つけ、社会の調和を乱す。また慎ましさに内包される素直さがなければ経営者としての学びが得られず、事業運営上の情報も的確に捉えることが難しくなる。

 

掃除活動などは善意で行われるもので、自分の善行を世に示すためのものではない。とはいうものの、つい善を誇りたくなるのが人の常であり、頭では分かっていても、謙虚さを失うのが人間。日常の中でどうすれば謙虚な気持ちを保っていけるか。その鍵はしてもらったことに気づけるかどうかにある。どんな小さなことにも「ありがとう」と言えるかどうか。

 

「自分がしていただいたこと」「してあげたこと」「迷惑を掛けたこと」など一つずつ列挙してみる。とかく「してあげたこと」ばかり出てくるが、謙虚が深まるにつれて「してもらったこと」「迷惑をかけたこと」が増える。自分のしたことを誇りたい気持ちは誰でもあるが、どれだけ多くのしていただいたことに支えられたか、迷惑を掛けたことを許されたか。

 

その恩に気づき、あり難さを噛みしめるとき、謙虚への道が開けてくる。「五心」の唱和は掛け声だけでしかないかもしれないが、唱えているうちにいつの日かその本質に気づく日がやってくる。人間は自ら変わることができる優れた生き物だ。

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