平成26年4月30日(No6341) 「強み」を具体的に知る(タナベ・マネージメントレターより)
「強み」を具体的に知る(タナベ・マネージメントレターより)
『「生き残り」ということは弱いものが淘汰されていくことをいう。勝ち残るためにはお客様に喜ばれ、指示されるやり方をしていくことである』(タナベ「心に残る今週のひとこと)毎週レポートより学ばせてもらっているが、ストンと腑に落ちる言葉が多い。要するに強いものが生き残るということだ。それには己の、そして会社の強みを具体的に知る必要がある。
これまで漫然と「わが社の強みは何か」と問いかけたことはあるが、その強みが存分に理解され役立っているかどうかは定かでない。改めて問うてみたい。①「保有レベルの強み」(持っているだけで他社も同様の成果を上げている)②「差別化レベルの強み」(他社に比べて高い成果を上げている)③「オンリーワンの強み」(他社にない独自性。高い成果がある)
更に「将来の強みとすべきこと」(必須)「将来強みとしたいこと」(願望)。現時点の強みが必ずしも将来の強みとはならないことを理解したい。「将来の強み」と「将来の機会」のマッチングこそが、新事業・新商品の目指すべき戦略オプションとなる。これらの強みが、トップ、幹部、社員の共通認識となれば、より強力な企業体質に生まれ変わることになる。
持っている強みを全社一丸となってどう生かすか、これからのテーマとなる。生かし方の筋道を立て社内はもちろんのこと、関係するすべての人たちが使えるようテキスト化することが求められる。他社にない強みがあるのか、あるとすればそれは何か、生き残りのために使えるのか、せめてここまでは理解し、実践の道筋を分かりやすく立てたいものである。
実際に「強み」を理解し、自由自在に駆使できなければ、本物とは言えない。当たり前のこととしてビジネス現場で活用できれば本物である。アベノミクスの恩恵は受けていないが、その分だけ反動の厳しさはもろに被ることになる。もうすぐ。