平成26年4月6日(No6317) 消費税増税は救いの神?
消費税増税は救いの神?
3月末で今期の前半戦を終了したが、受注、完工とも抜群の成績に終わった。多少は日頃の活動が寄与したと思うが、なんといっても消費税増税の駆け込み需要に助けられたことは否めない。営業成績のトータルで見ると、完工高の達成率が71%、受注率は59%に達している。欲を言えばきりはないが、苦境に喘いだ近年の成績から見れば抜群の成果と言える。
やはり3%であるが消費税増税が、お客様の損得感を相当刺激したと思われる。その恩恵をすべての同業者が享受したとは言えず、日ごろの活動と社員の勤勉さや努力が、好成績に繫がった。とかく他力のせいにしがちであるが、企業が世の中の動きを先読みし、適切な手を講じなければ幸運は訪れてくれない。個人においても同様で日頃の活動で差が出てくる。
毎月のトータルで見ると完工は5勝1敗であるが、受注は3勝3敗に終わっている。特に受注の10~12月は達成率が175%であるが、1~3月は80%に終わっている。売り上げに相当する完工高は最後まで走っているが、4月以降は間違いなく落ち込むことを数字が語っている。3月の完工高が272%は頂点を示し、受注高66%はしばらくの低迷を示す。
数字というものは面白いもので現在の状況を示し、これからなすべきことを教え、方向性を示してくれる。それを正しく読み取り、適切な手が打てるのが経営戦略である。ビジネスの成長は革新だというが、問題はその割合である。革新という言葉は極めて抽象的でスローガンでしかない。どのくらいの割合でどこを革新するか出来なければ言葉だけが先走る。
来年10月にはもう一度消費税増税がある。今回よりも更に大きなビジネスチャンスになる。今からその準備をしなければならない。どこよりも早く適切な手を打ったものが勝利者になる。アベノミクスとは無関係に、独自の戦略が必要だ。