平成26年5月5日(No6346)   こどもの日

こどもの日

今年もまた子供人口は減少した。33年連続で減少に歯止めがかからない。総人口に占める割合は12,8%で前年より16万人も少ない。さらにその内訳をみると0~2歳が最も少なく、314万人、中学生に当たる12~14歳が351万人。出生率が奇跡的に上がったとしても、小学生が増えるのは6年も先でそれまでは減り続ける。日本社会は縮小崩壊への道を辿る。

 

「そのいっぽ みらいへつづく ゆめのみち」。子どもの日から始まる児童福祉週間の今年の標語だ。未来へ続く夢の道があるのかないのか、あるとすれば何処にあるのか。毎年のことだがその道すじを示せないまま、国の政策もスローガン倒れで消えていく。日本の未来像を描き、その道筋を指し示すのが政治の役割だが、多くの政治家は目の前しか見えない。

 

夢への第一歩は自然体験からと多くの識者は言うが、ゴールデンウィークでどのくらいの親子が自然に身を任せたか疑問である。フラワーフェスティバルには、毎年数百万人の人出で溢れる。刹那的な楽しみはあるだろうが、果たして未来へ続く道があのイベントで見出せるのか。親子がリュックを背負って野山を歩く姿は、残念ながら見ることが極めて少ない。

 

家庭での教育が知識の習得に偏っており、子どもが自然体験をする機会は少ない。数字を持って優劣を競わせる今の社会はいびつである。子どもが備えている豊かな天性を開花させる機会を与えるのは、親たる者の責任であろう。商業宣伝に毒されたようなイベントにうつつを抜かしていると、自分らしさなど自覚がないままに成長してしまう。危険がいっぱい。

 

都会では「こどもの日」に見る事が少なくなった鯉のぼりが、一歩郊外へ出ると薫風の中で空を見上げてと泳いでいる。

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