平成26年6月15日(No6387) 哀れな海江田さん
哀れな海江田さん
民主党はもはや政党の態をなしていない。6月11日の党首討論を聴きながらそう思った。集団的自衛権を巡るまっとうな議論を期待したが、もともと党としての正式な意思統一をしていないのだから空砲になるのも無理はない。寄せ集めの選挙互助党だから理念などないのだろうが、政党であるからには公式の場で代表に恥をかかせないようにすべきだろう。
海江田さんは「まず党の見解を述べる」と大見得を切ったが、安倍政権の手法を批判しただけ。自らの立場を説明できないのは哀れだ。党内で丁々発止の議論をするまでに至らないのだから、党首討論の場に出る資格などないのではないか。リーダーシップを取れない海江田さんも責められるが、何もしない、何もさせない党員たちは、もっと責められてよい。
戦争をするだの、血を流すだの、感情的反対論では話にならない。個別自衛権であれ、集団的自衛権であれ、日本を守る自衛には変わりはない。自衛隊員は「ことに臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務める」と宣誓している。海江田さんは言葉の重みを噛みしめよ。「自衛隊員は血を流すことがあると首相の口から言って欲しい」とは、何たるアホ。
民主党は政党として、野党第一党として、一日も早く日本国民の生命や安全に直結する事態への対応策を国民の前に示す責任があろう。党が割れるから議論できないとは実に情けない。基本的な考え方が異なるのなら、いっそのこと維新の会のように別れればいい。しばらくは党内政局絡みで醜態をさらすのだろうが、国民に愛想を尽かされるまでやればいい。
政策を巡っての離合集散なら価値はあるだろうが、数合わせの離合集散はみっともないし国民も飽き飽きしている。