平成27年1月10日(№6596)  極寒で生き残るために

極寒で生き残るために

親子農業体験塾「竹の子学園」では年明けの日曜日に「とんどまつり」を行う。過ぎた年の厄を払い新しい年の願いごとを天まで届く炎に託す。世話役への年頭のあいさつと準備のためにふるさとを訪問した。今年は新年早々から連日大雪に見舞われ、野山は白銀の世界となり峠道は雪で閉ざされた。困ったのは野生のシカたち。山には食べ物がなくなった。

 

生きるためにシカたちは食べ物を求めて里に出てくる。竹の子学園の畑を見て唖然とした。「とんどまつり」で子どもたちにプレゼントする予定のダイコンやハクサイが姿を消している。ダイコンが約100本、ハクサイは40株、跡形もなく食べ尽くされていた。いつもの年ならダイコンは葉っぱを、ハクサイは芯を食べる程度だが、ここまでは想像できなかった。

 

シカたちは遠くから青いものを探す。食べ物がなくて飢えているから死に物狂いだ。少しでも青いものを見つけたら畑に侵入しようと試みる。電気柵で保護してあるから、大丈夫と安心していた。ところがわずかな弱点を見つけて柵をこわし進入路を作り、群れをなして畑に侵入し、畑の表面には何も残さず食べ尽くしていた。嫌いな食べ物のタマネギまでも。

 

楽しみにしていた子どもたちには許してもらうしかないが、雪の中で生き残るためシカたちの必死さに同情もする。雪が降る前に収穫しておけばよかったと後悔もしたが、残していた野菜のおかげでシカたちが生を繋いだと思えば心も休まる。畑は茶色になった。見渡す限り青色はない。再び寒波は押し寄せる。シカたちは食べ物を求めて必死の行脚が必要だ。

 

孟宗竹を伐り集める。ヤグラを組んで準備する。1月11日は寒波が訪れ、雪が心配される。過酷な自然体験もまた楽し。

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