平成27年10月20日(№6879) 三江線廃止へ

三江線廃止へ

広島県の三次市と島根県の江津市を結ぶJR三江線(延長108㌔)の廃止が検討されている。100㌔を超えるローカル線の全線廃止は初めてのケースとなる。広島県では03年に可部~三段峡間(48㌔)を廃止している。広島と島根を結ぶ交通網は浜田高速道、松江高速道が開通し、それほど不自由はない。しかし、困るのは沿線住民の生活維持である。

 

沿線自治体は広島県の三次市、安芸高田市、それに島根県の江津市、邑南、美郷、川本の三町、江の川沿いの区間が多い。三江線には周辺の市町に35の駅がある。利用客は少ないが沿線の住民には生活路線だけに、これからの暮らしに大いに影響する。これからの交通機関をどう確保するか、代替えに学校や病院ルートを含めたバスの運行を計画している。

 

JR西がスタートした1987年の1日の利用客は458人だったが、14年度は50人と9分の1に減っている。すでにバスを使った実験も終えているが、1便の平均は3,74人で採算は取れない。JR西と沿線の6市町は利用促進を目指して観光キャンペーンなど展開しているが、利用者が伸びる気配はない。住民の暮らしと採算の維持の両立は難しいところ。

 

どのように手厚い施策をしても過疎が解消されない限り、行政の負担は増えるばかり。といって人が暮らしている限りは見捨てることは出来ない。沿線の市町の財政は決して豊かではない。しかし負担を逃れることは出来ない。税金の使い方の判断基準をどこにおくか、「地方創生」の表面的な政策では地方の再生など夢のまた夢、寂れていくばかりである。

 

国会議員たちの無駄遣いを見ると、恵まれない地方に対する支援はさほど難しくない。一億大臣は足を運んで実情を見て。

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