平成27年3月26日(№6671)  代表取締役

代表取締役

交流のある企業から新役員選任の挨拶状が届いた。若返りをすると事前にュースが入っていたので期待した。親しくしている幹部が新社長に昇進した。役員の構成が変わると気分が一新して新しい活力が生まれる。若い力に託することは一抹の不安が残るが、更なる発展の希望が持てる。その反面では退任する役員の複雑な心の葛藤もある。少し時間が必要だ。

 

まずはお祝いをと挨拶状を読み返したところ、違和感を覚えた。新取締役社長に「代表」の肩書きがない。社長は会社を代表する権限と責任がある。単に社長だけでは専務も常務も変わらない。他社のことで詮索することもないが、これからの経営はどうなるのだろうかと要らぬお節介だが心配になってきた。オーナーが代表取締役会長として一人権限を有する。

 

尊敬する鍵山秀三郎さんは上場企業のイエローハットの社長を退任されるとき、代表取締役会長にならず取締役相談役として第一線を退かれた。新社長が存分に力を発揮する環境を整えられた。勇気のいる行動ではあるが、企業の経営としては当然のことである。その当然のことができないのは権力に対する妄執であり、新社長にとっても好ましいことではない。

 

鍵山さんの潔い進退に感動し、私も退任するときは相談役として一線を退いた。せっかく世代交代をしても屋上屋を重ねることは、企業の新しい展開を阻害する。長い間心の葛藤に苦しんだが、今になって考えれば鍵山さんを真似させてもらって良かったと思っている。もしも社長派、会長派など不要の派閥争いなど頻発すれば企業の将来は危うくなる。

 

新社長に祝意を届けたいが、正直迷っている。代表権を持たない社長はどう力を発揮するのか、一抹の不安を感じている。

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