平成27年4月7日(№6683)  投票機会を失う

投票機会を失う

わが広島市安佐北区は、市長、県議、市議のトリプル選挙だが、市長選は戦わずして決まり、県議選も無投票と同じようなもの、市議選だけは定員7名で立候補が11名だから激戦といえよう。そのうち可部・安佐地区を地盤にする候補は3名の現職が頑張っているからほぼ無投票状態。わが旧高陽・白木は4名の見込みに7名の立候補だからまずは激戦だ。

 

アベノミクス第三の矢「成長戦略」のうち、地方創生に期待する向きは多いと思うが、その政策を遂行するべき議員さんがいない。41府県議選は選挙区の3割強が無投票。選挙区によって多少事情が違うと思うが、議員さんになり手が不足している。つまり魅力がないのだ。競争のないところに成長などない。実態は成長戦略など知らぬ顔の半兵衛で頑張れない。

 

県議選の無投票は21,9%で501名が事務所開きをしただけで当選。1951年以来の統一選で最高に多い。無投票の多くは有権者の少ない郡部や小規模な都市の1人区だ。こうした実態は「消滅可能性都市」と重なる。無投票の割合が65,9%と最も高い香川県では、定数15の高松市選挙区で無投票になった。政治家のなり手がいないのか、それとも他の要因か。

 

わが選挙区では誰に投票しようかと考えられるだけでも政治に参加した気分になれる。候補者も7人のうち3人が落選をするのだから必死にならざるを得ない。芸のない連呼だけであるが、それでも無投票よりは刺激的である。カタチだけでも政策に触れないわけには行かない。激戦を制すればやる気も違う。地方自治を担うという気概も生まれようというもの。

 

有権者の持つ投票する権利を放棄させるのは、法的にはともかく民主主義ではない。無投票で地方は益々疲弊するばかり。

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