平成27年6月14日(№6751) ポジティブ川柳
ポジティブ川柳
今年もサラリーマン川柳コンクールのベストテンが発表された。相変わらず皮肉ったり嘆いたりネガティブな句が多い。
①皮下脂肪 資源にできれば ノーベル賞
②湧きました 妻よりやさしい 風呂の声
③怪怪か ヨー出るヨー出る 妻の愚痴
思わず微苦笑する句ばかり。すべてが身につまされる。
畏友の塚本恵昭さんは、毎月一回「暁鐘」と題した一人新聞を発行しておられるが、6月号は121号になる。10年を経て11年目に入った偉大な積み重ねである。今号は川柳について薀蓄を傾けておられた。紹介したい。『私も川柳は好きですが、むしろ皮肉ったり暗いものより、前向きで肯定的な川柳が好きです。かつて「暁鐘」紙に掲載した句を紹介します』。
①喜べば 喜ばれると 気がついた
②他人より 自分説得 すると楽
③朝が来た だれも自分の 新記録
④富士山を ふさがぬように 干す工夫
⑤よい紙面 えらび冬物 包む妻
⑥マドンナも よいしょと座る クラス会
⑦精力は なくて性欲 ある矛盾
⑧腹だけは まだ立つのねと 笑う妻
⑨楽チンよ あきらめ癖を つけちゃえば
⑩まあでもね 良いことならば いいんだよ
⑪あれほどに ツライことでも 思い出に
⑫幸せは なるものではなく 気づくこと
「詠み人知らず」「無断掲載」である。塚本さんには事後承諾をいただく。正直言えば川柳は「ポジ」も「ネガ」も楽しい。