平成27年6月15日(№6752) 悔しい挫折
悔しい挫折
「まさか」の結果になった。「中国山脈横断100㌔ウォーク」に5回目の挑戦は失敗した。新年早々に肺炎で入院し、そのため身体を労わることを優先した。毎日1万歩のウォークを続けていたのにほぼ2ヶ月も休んだ。トレーニング不足に一抹の危惧はあったものの、ここまで祟るとは予想だにしなかった。スタートして2時間、休まず歩き続けることが出来た。
ここで妻に中間報告。「日差しは厳しいが体調はいい」。その直後、左の腿の裏に痙攣がきた。過去4回も挑戦しているが、足の痙攣とは無縁だった。足の裏が破れても痛みを堪えれば歩き続けることは出来る。しかし、足が攣っては歩けない。歩幅を狭くしてゆっくり歩きながら回復を待つのだが、それも間隔が少しずつ短くなる。結局立ち止まることになる。
やがて腿の痙攣は回復せず、脹ら脛、足首、足の甲に広がった。これでは歩けない。わずか14㌔でリタイヤを決断した。断腸の思いである。大抵のことはこれまでの経験で克服できるが、肝心の足が動かなくなっては諦めるしかない。昨年の73㌔よりもはるかに大きいダメージを体験した。あらためてトレーニングの大切さを実感。怠った己に全ての責任がある。
口では今回は体調不良でダメだと言い訳をしながら、密かに完歩する決心をしていた。深夜用の灯具、長袖のジャンパー、ゴール前のひげ剃り、着替えなど、準備が全て無駄になった。あらためてトレーニングの継続の大切さを痛感した。どんなに無理をしても休んではいけない。直前の農作業の疲労や、平素の睡眠不足は、言い訳にもならない。挫折は無念の一語。
これを機会に諦めろと妻は助言する。分かったと返事をした。しかし、目標がなくては歩けない。内心では断念していない。