平成27年7月18日(№6785) 自律力
自律力
学習力についてはかなり詳しく解説したが、学習力以上に大切な「自律力」について考えてみたい。自律とは「自分を適切にコントロールしながら、誰からも指示されなくてもなすべきことかなせる」状態を言う。最近は指示待ち人間が多く具体的に指示されなくては何もできない人が多い。きちんと指示しない方が悪いというが、先読みできる人間も多い。
分からなければ聞けばいいのに、聞くことさえ分からない人間が少なくない。確認を求める習慣があればミスも最小限で済むのに確認もしない。企業組織で言うと上司からの指示指導がなくても、自らが行うべきことが分かり、実行できる人間がいると仕事はスムースに進む。仕事は会社が与えてくれるものだといつまでも思っていると成果も中々上がらない。
会社から与えられた仕事であっても、その意味を昇華し、納得してやっているのであれば自律していると言える。しかし、会社から与えられた、命令されたから仕事の意味も考えずにただ行っているだけだとしたら、その結果責任は自分が背負うべきだろう。そんなことが身の回りにいっぱい溢れていないか。仕事は単なる労務提供ではない。それでは情けない。
会社から命じられた仕事の向こうに幸せが見えないとしたら、自分でなんとかすべきだろう。仕事は全て幸せにつながるものでなければ意味はない。自分の人生は誰かが何とかしてくれると思うのは大間違い。自己責任で意思決定できないようでは、誰もが思考停止してしまう。そんな会社では働けなくなるだろう。あらためて仕事とは何か考える必要がある。
幸せになるためには学び続けなくてはならない。問題意識のある人は自ずと学び続けるものだ。そこから道が開ける。