平成27年7月30日(№6797) 職場体験の中学生
職場体験の中学生
毎年地域の中学校の依頼で職場体験の生徒を受け入れている。昨年までは3校だったが、今年は口田中学校から依頼がなく2校から受け入れた。マルコシは体験が厳しいと思われており、残念ながら女子生徒の体験はない。どちらかというとスポーツクラブ系の元気のいい男子生徒である。通常午前9時出勤であるが、マルコシは7時仕事始めと厳しい。
いまどきの子どもはと大人から顰蹙を買っている生徒は多いが、職場体験に来る生徒は大人が見習うべき特性をたくさん持っており教わることが多い。特に今年はレベルが高い。礼儀正しいこと、動作がキビキビしていること、キチンと自分の考えが述べられること、学校の教育、家庭の躾、どちらもレベルが高いのだろう。ご縁があったら就職して欲しい。
午前7時には箒を持って掃除に参加する。一日目はびっくりするが、二日目には納得している。いいことは吸収が実に早い。掃除では出会いのあいさつが欠かせない。折角の体験だから日々の振る舞いに生かして欲しい。この地区の教育方針として「み=みだしなみ」「そ=そうじ」「あ=あいさつ」「じ=じかんを守る」をスローガンとして掲げているが結果はいい。
職場体験が役立つのは数年後のことであるが、学校生活との違いをつぶさに体験できることは有益だろう。感想文にもあったが学校では許される「適当」が企業では通用しないことを知ってくれたのは嬉しい。決して厳しいのではなく当り前のことであるが、学校ではなおざりにされていると彼らはよく知っている。しっかりした中学生に出会えて嬉しく思った。
気にかかるのはどちらかというといい加減な大人の存在である。自覚して彼らの優れた芽を大切に育てて欲しいものだ。