平成27年9月4日(№6833) 磐石の一強多弱

磐石の一強多弱

維新の党の柿沢幹事長の身勝手な行動に端を発した騒動は、結局、橋下最高顧問、松井顧問の離党で大騒ぎになった。松野代表はこれ幸いと民主党に擦り寄り、岡田代表と野党再編成について15分間協議した。柿沢幹事長は記者会見にも姿を見せず、松野代表一人がはしゃいでいる格好だが、魑魅魍魎が蠢く政界はそれほど単純なものではない。どうなるのか。

 

結論から言うと大山鳴動鼠一匹動かずというところか。維新の党は橋下最高顧問あっての集団であり、選挙区で落選した松野がまとめきれるものではない。しかもほとんどの議員が比例復活による当選者。次の総選挙では江田憲司以外はただの人になる。そんな政党の態をなしていない未熟ものを、海千山千の民主党がすんなり受け入れるとは考えられない。

 

岡田代表も民主党全体を掌握しておらず、連合も合流は否定しており誰が考えても松野代表の甘さはやがて笑い種になるだろう。現に維新に残るとしている議員は22名(衆院16人、参院4人)。彼らも選挙区の事情によっては簡単に心変わりをする。橋下新党に参加する議員は18人(衆院14人、参院4人)、態度未定が10人(衆院10名、参院1名)の構図である。

 

社民や生活の党に呼びかけたとしてもさして力にはならない。中核となる民主党自体も来年の参院選挙でどう転ぶか分からない。神風が吹いたとしても、一年足らずで国民の信頼を取り戻すとは思えない。足元の覚束ない岡田民主代表と松野維新代表が会談を重ねたとしても、単なるポーズでしかない。自民党は安倍総裁の無投票再選で磐石の体制になる

 

少なくとも向こう3年間は安倍内閣の一強多弱体制は続く。その間、日本がどの方向に進むかは不透明だ。責任は国民に。

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