平成27年9月6日(№6835) 消える「道の駅」

消える「道の駅」

週の初め、島根県益田市へ所用があって国道191号線を走った。久しぶりに島根県美都町の「道の駅」に立ち寄った。この店には「木久蔵ラーメン」なる美味しい中華そばが人気だった。驚いた。久しぶりということもあったが、何もかもが変わっていた。ラーメンどころかコーヒーさえ飲めなくなっている。お土産も少なく、店員も一人がしょんぼりしていた。

 

いろいろ要因はあるだろうが、人が立ち寄らなくなった、モノが売れなくなった、経営が立ち行かなくなったからに違いない。立派な建物、広い駐車場が泣いている。隣接する自治体が競うように建てたが、補助金事業の典型で経営に工夫がなく参加事業者も行政への依存度が高い。寂れていくのに時間はかからない。とうに店仕舞いすべきなのに続けている。

 

広島県戸河内町にも花いっぱいの素敵な道の駅があるが、ご多分に漏れず客数が減少し経営が成り立っていないのは一目で分かる。民間ならとうに店仕舞いするところだが、親方日の丸の有り難さで営業は続いている。寂れた原因は向かい側にコンビニが出来たせいである。品揃え、新鮮さ、店舗の磨き、従業員のもてなし、どれ一つとして対抗できない。

 

高速道が開通すると旧国道沿いの街は消える。高速バスの立ち寄らなくなった道の駅は惨憺たる状態になっている。どうせ経営が成り立たないのだから閉店すればいいのに、閑古鳥を鳴かせたまま商売を続けている。全国の「道の駅」は1040店舗あるらしいが、当初は街づくりと道路行政を合体させた成功例が多かった。しかし、今や重荷になっているようだ。

 

中には経営努力をした繁盛店もあるようだが、道の駅の大半は高速道とコンビニに挟撃され、風前の灯火になっている。

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