平成28年10月3日(№7110) 世論を背景に東京都の大改革

世論を背景に東京都の大改革

「『都庁は伏魔殿』と評論家のように言っている訳にはいかない。改革を進めないといけない」「こうしたことがおこらないようにするため、大改革を一歩でも前に進めたい」。小池都知事の会見は賑やかだ。相次ぐ問題発覚で都政への注目が高まる。テレビカメラが20台近く入り、通路にも多くの記者やカメラマンたちが座りこんでいる。注目度は高まっている。

 

「メディアがこれだけ都政に注目するのは有り難い。結果として無責任体質でやれない都政になった」と、改革に向けたチャンスととらえた。混乱した都政を収めるはずが、メスを入れた巨大組織から次々新たな問題が発生した。石原慎太郎元知事は他人事のように問題を見ていたが、少なくとも全てに結果責任がある。曖昧さが大きく晩年を汚してしまった。

 

結局、豊洲市場の盛り土問題は、「いつ」「どこで」「だれが」が見えないまま空気の流れのように決まった。一般社会では考えられないことだが、5年もの歳月のなかで多くの職員が関わったが、問題を指摘する職員は出なかった。だからこそ大改革と言うが、16万人もの巨大組織をどこまで変えられるか。どんな弊害が表れてもここまで来たらやりきるしかない。

 

東京五輪への影響はどうか。森喜朗組織委員会会長は費用の見直しに伴う施設の工事に、IOCの決定済みであることを引き合いに「日本側からひっくり返すことは極めて難しい」という。小池知事と対立する姿勢は是ではない。良いことだけ進めて全体が丸く収まるリードをすべきだ。小池知事は世論を背景に、森会長が相手でも決して引っ込まないだろう。

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