平成28年11月5日(№7143) 文化の日

文化の日

11月3日は「文化の日」、「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」として制定された。命名の趣旨は非常に広範な意味であり正確に理解することは難しい。抽象に過ぎると言っても過言ではない。日本国憲法は昭和21年11月3日に公布されてから71周年を迎えた。「憲法公布の日」などと命名すればよかったと思うが、連合国総司令部が難色を示したらしい。

 

日本国憲法の議論はあるものの改正もされず今日に至り、制度疲労を起こしているようだ。日本を取り巻く国際的な環境は戦後最悪のレベルにあるが、憲法9条は「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と規定したまま。自衛隊の位置付けは欠落している上、国家の存立と国民の生存を守る自衛隊は抑制され、必要な法整備と防衛力の整備を阻んでいる。

 

自衛隊は国内では憲法上軍隊ではないが、国際的には軍隊として存在する。安倍首相は「私たち自身の手で憲法をつくる精神が新しい時代を切り開く」と訴えるが、改正に必要な三分の二の議席を衆参で要しながら、今もって具体的な論議に入らない。党内では野党とのイデオロギー対立で憲法審議が止まるのを恐れて本丸の9条2項に付いて論議を始めない。

 

マッカーサーは憲法草案の作成で、①天皇は国家元首の地位、②自国の安全を維持する手段としての戦争も放棄、③日本の封建制度は廃止の三原則を示した。日本の防衛法制を縛る9条は、日本の無力化を狙った②に由来する。11月3日の命名は「文化の日」と曖昧だが、本来は「憲法公布の日」であり、自前の憲法を論議し、制定する日でなければならない。

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