平成28年11月9日(№7147) 小さいものの強み

小さいものの強み

鳥取県は日本一人口が少ない。広島市人口の半分に満たない57万4千人。平井伸治県知事は「スタバ(スターバックス)はないけど日本一のスナバ(鳥取砂丘)がある」と言って一躍有名になった。小さな県であることを逆手に取ったPR戦術の要諦を語った。広島県江田島市の市長選が告示されたが、広島県では一番人口の少ない2万5千人の市である。

 

広島県の北部にある安芸高田市の市議会選挙が告示されたが、この市も人口3万人を割り、なお減り続けている。平井知事は今年9月、『小さくても勝てる「砂丘の国」のポジティブ戦略』を出版した。小さいことを嘆かないで逆手にとった政策は観光県として実績を上げている。先月、中央部で地震が起きて被害を蒙り、多くの県民が難儀しているが負けない。

 

江田島市も安芸高田市も人口減を嘆かずに、観光都市として目玉があるのだから繁盛策は幾らでもある。江田島市は風光明媚な街で海軍兵学校もあった。今では海上自衛隊の学校として特異な存在だ。安芸高田市はいま大ヒット中の「神楽舞」があり、戦国の大名・毛利元就誕生の地でもある。道路は広く、空き家も多いが打つ手は幾らでもありそうだ。がんばれ!

 

11月6日に鳥取名物「ズワイガニ」漁が解禁された。カニの水揚げ量と一世帯当たりのカニ消費量は、鳥取県が日本一になっている。解禁前に平井知事は「蟹取県」に改名。取れなくなったら「鳥取県」に戻すという。最小県のユニークな取り組みは、人口減少と高齢化に直面する自治体のあり方を考える上で大きなヒントになりそうだ。本を買ってください。

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