平成28年6月5日(№7010) 難しい道を選ぶ

難しい道を選ぶ

松下幸之助さんの「人を活かす経営」を読んでいると、幸之助さんは何か問題に直面したとき、必ず二つの選択肢を用意して問題の解決に当たっていることがよくわかる。二灯用差し込みクラブを東京に持参して取り扱いを依頼した。ある問屋さんが値段を聞いた。「25銭です」。「それなら高くはないが、東京は初めてだろう。23銭にした方が売りやすい」。

 

幸之助さんはそれをもっともだと思い、23銭で応じようとしたが自分の中にそうさせない何かが動いた。東京の問屋さんの集まりで幸之助さんが話題になった。「大阪の松下はいい品物を作る」「でもなかなか値を負けない」「誰に対しても一定の値を通している。買う方としては安心できる」「他ではもっと安く売っているのではと思うと安心して買えない」。

 

買う立場の心理としてはもっともなことだ。最初に高い値を示しながら、相手の顔色を見て値引きをすれば、百戦錬磨の問屋さんから信用されることはなかっただろう。「人を活かす経営」では類似の話がたくさん出てくる。松下さんの違う所は二つの道を選んだとき、必ず難しい道を選んだ。うまく行かないときは自分が正しい道を見つけていないと反省した。

 

「世の中には正しい道が必ずある」「正しいことを実行していれば必ず相手に分かってもらえ、商売が繁盛する」。「正しい商売の道を広めることで社会は必ず繁盛する」と幸之助さんは見ていた。普通の人は自分が正しいと思い「うまくいかないのは環境が悪い」「顧客は何も分かっていない」。だからやり方を変えない。幸之助さんの道を歩きたいが、難しいかな。

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