平成28年8月31日(№7077) 地方の市長選が意外な結果に

地方の市長選が意外な結果に

広島県福山市の市長選は前任者が三期で退任し、新人二人が激烈な戦いを展開した。結果、自民、民進、公明推進の元財務官僚の枝広直幹氏が元大阪市議の村上英二氏を振り切って当選した。元々枝広氏は政財界がオールバックだから楽々と当選するはずだった。得票数は枝広氏73,120票、村上氏が63,844票で1万票を切った。予想外の接戦となった。

 

投票率は有権者も勝敗の決まった市長選とあってそっぽ、投票率も36,06%と低く3分の2の有権者は意思表示しなかった。それでも4年前よりは約10%上がった。福山市は名勝鞆地区の交通が混雑しているが、県と市が激しく対立し10年になる混乱の末、すべてが白紙となった。どちらが正しいとは言えないが、県知事と福山市長の行政手腕が未熟だった。

 

前市長は枝広候補を後継者に指名し、自民、公明、民進が推薦して圧勝を図った。ところが枝広氏は前市長の姿勢基盤を受け継ぐとしたが、選挙戦では「継承」よりも「改革」を強く打ち出した。矛盾した選挙戦の主張を有権者はどのように受け止めたか。折角の言い分が空回りしたようだ。若い村上候補は圧倒的な運動量で「市政刷新」の主張を浸透させた。

 

当選はしたものの枝広氏には困難な政策が重荷になる。駅前再開発は前任者が失敗した尻拭いをしなければならない。鞆地区の渋滞対策も目途が立たない。幅広く支援を受けると身動きが出来なくなるケースが多い。良き以上に市民の不満が沸騰すれば行政は停滞する。主要政党が支持しても市長の座が安泰とは言えない。新人が現職を追い払う現象はままある。

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