平成28年9月5日(№7082) JRが三江線廃止を表明

JRが三江線廃止を表明

広島県と島根県の山あいを走るJR三江線の廃止が、JR西日本により表明された。沿線6市町村と協議を重ねたが実らず、中国山地を縫って陰陽を結ぶ108㎞の廃止は残念だ。沿線はいずれも過疎の市町村で財政状態も貧弱だ。自前で肩代わりする能力もない。初期投資が30~40億円、維持管理諸費が年8億7千万円掛かる。地方財政で賄う範疇を遥かに超える。

 

こうした過疎の鉄道沿線は数限りなく存在する。赤字で経営が成り立たなくなって廃止すれば、過疎地や高齢者は日常の暮らしに難渋する。JRも経営だから赤字を垂れ流しする訳には行くまいが、だからといって赤字の地方路線を切り捨てることは許されまい。国土交通省にも陳情したが、「バスで代替えできる。民間鉄道への欠損補助は行っていない」と冷たい。

 

ローカル線の存廃は全国民の暮らしに関わる問題である。政府はリニア中央新幹線に3兆円、整備新幹線の建設に8千億円を貸し出す。これらに比べればローカル線の維持の支援はわずかである。安倍内閣の重要政策である地方創生を本気で考えるなら打つ手は幾らでもある。困った国民を助けるのが国の役割である。冗費を省いて困っている人達に目を向けて。

 

三江線沿線の景色は美しい。これからの季節、オレンジ色の真ん中を走ることになる。数十年前に感動した秋は忘れない。廃止までに1年くらいは余裕がありそうだから、広島県三次市から島根県江津市まで別れを惜しむ3時間を楽しみたい。そのうち安倍さんも地方創生の本質に目覚めて、維持管理に応援をしてくれるかもしれない。市町村長も頑張って欲しい。

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