平成29年11月14日(№7477) 教師は「働き方改革」の対象外か

教師は「働き方改革」の対象外か

私の長女は中学校の教師をしているが、間もなく30年勤続となる。車で20分の近場に住んでいるが滅多に会うことはない。体育の教師でバスケットボール部の顧問で年中無休に近い勤務状態だ。大学生と中学生の男の子が二人いるが、親のDNAの影響かバスケットの優秀な選手である。二男は県代表に選ばれ、毎週のように県外の試合に参加している。

 

夫も同じく教師であるがバスケットクラブの県代表を務めている。両親が揃って忙しいと子供たちは孤独であるが、クラブ活動が救ってくれているのかもしれない。灯りの点っていないわが家に帰宅するのは、子供らにとっては耐えられないだろう。定年まで教師を続けるなら、これから10年も同じ暮らしを続けることになる。「働き方改革」なんて別世界。

 

多くの中学校教師は「過労死ライン」を超えていると言われる。小学校で33,5%、中学校で57,7と言われるが過労死のラインが低い。週20時間、月80時間が基準だが、それほど甘いものではない。残業や土、日出勤の管理もしていない。これらの働き方は自由な選択ならまだしも、部活動の指導は多くの教員に半ば強制されている。ただ働きの強制である。

 

教員組合も「ブラック部活動」には触らない。教師ら自身も外から指摘するほど問題にせず無風状態である。教師は聖職と言われてきたが、日教組は戦後、その意識を破壊してきた。学校現場にはそもそも勤務時間をしっかり管理する文化がない。外界から隔離された学校の独特の文化は、無制限の時間外勤務を容易に許す土壌を形成している。現実は恐ろしい。

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