平成29年11月4日(№7467) 荒れ果てる国土

荒れ果てる国土

現在の持ち主をすぐに特定できない土地が、全国で410万㌶あると「所有者不明土地問題研究会」が発表した。更に2040年には720万㌶で北海道程の広さになる。死者数が増えるに従い、相続登記がされずに実際の所有者が把握できない土地が増えると推定している。換金できない値打ちのない土地は、費用を掛けて相続登記するより放置しておく方が得になる。

 

土地所有者不明が障壁で公共事業が停滞したり、土地が荒廃したりする経済的損失は、累計では17年から40年までで6兆円に及ぶと見積もった。登記が50年以上動いていない土地は、所有者ベースで中小都市、中山間地域では26,6%に達する。所有者不明の土地は災害復旧や農地集約などの障害になり、その対応は大きな課題となっている。どうするか。

 

都市部に比べて地方で登記の動かない土地が多い。50年以上登記の変更がない土地の用途を見ると田畑は23,4%、山林では32,4%に達している。法務省は「土地の価値が低く、耕作予定がないなどの理由で登記されない場合が多い」。わが家などでも山林や田畑が多くあるが、利用価値はほとんどない。松や杉それに檜なども用途が少なく搬出費が掛かりすぎる。

 

子供や孫たちは何処にあるかさえ知らない。特に罰せられないわけだから、登記費用の掛かる相続などしないに違いない。相続手続き簡素化のため、被相続人と相続人全員の戸籍情報が記載された新たな証明書の発行を開始し、一度書類を提出すれば証明書1通で手続きできるようにした。そんなことで相続登記されない土地の解消は出来るだろうか。甘すぎる。

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