平成29年12月26日(№7519) 幸せな死に方

幸せな死に方

高齢者の学習で「幸せな死に方」について議論があった。夫婦とも80歳を超えると、最後はどうなるのかと心配になる。わが家は長命のDNAを持つ。祖父が86歳、祖母が84歳、母が94歳、父は太平洋戦争で戦死した。今のところ生命力はあるようだが、「ピンピンコロリ」か「ネンネンコロリ」なのか分からない。できればそこそこ元気なうちに旅立ちたい。

 

祖父母の最後は自分の責任と決めていたから、就職しないで農業を営んでいた。祖父は元気であったが足が悪く、最後の2年間は寝たきりになった。それでも足以外は元気で会話も最後まで出来た。好きだったタバコは火をつけて最後まで吸わせていた。突然吸う力が無くなり、吹き出すばかり。突然両腕を振って10分ぐらい抗い、息を失った。まさに大往生。

 

その2年後、祖母は突然田んぼで草を刈っていたが倒れ込んだ。脳梗塞である。背負って帰ったが、すでに鼾をかいていた。さして治療をしないまま4日後には旅立った。当時は死が生活の中に溶け込んでいた。自然の摂理だから怖いものではない。安らかに旅立つものと信じていた。今の「死」は外にある。誰も慣れていない。だからすぐ病院へ運ぶ。病院死。

 

母は病院で突然死した。妻が午後10時まで相手をして自宅に帰った。11時ごろ一人で旅立たせた。親不孝をした。親の死を看取るのが最大の親孝行である。親は自宅から旅立たせる、そのためにはどんな手段でもとる。そういう環境で育ったが、今の子供たちは死が身近にない。自宅で子供らに囲まれて旅立ちたいが、大往生が叶うか。幸せに旅立ちたい。

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