平成29年4月11日(№7300) 国の弔意を受ける

国の弔意を受ける

昭和20年4月7日、父は海軍軍人であったが沖縄特攻作戦に駆逐艦「浜風」の機関長として参加、戦場に到着する前に米軍の魚雷に撃たれ沈没した。あれから72年の月日が過ぎた。母は8年前94歳で旅立ったが、遺児の3人は80歳、78歳、74歳と人並みに暮らしている。もともと長寿の家系なのか、一族は明治の時代から長命で人生を終えている。

 

とうに戦後は終わり遺族年金のことは念頭になかったが、特別弔慰金国債の制度が残っていて毎年5万円、5年間にわたって支給される。特別弔慰金は「戦後70周年に当たり、今日の我が国の平和と繁栄の基礎となった戦没者等の尊い犠牲に思いをいたし、国として改めて弔慰の意を表すため、戦没者等のご遺族に支給するもの」。細かい手続きは弟の仕事。

 

困ったのは弔慰金の使い道。われわれ3人の兄弟が受け取る訳だが、父に対する国の弔慰金を無駄遣いする訳にはいかない。協議した結果、この機会に3人の兄弟夫婦が集まり、父や母のことを語り合ってはどうかということになった。毎年5万円いただける訳だが4月は父の命日でもあるので護国神社へお参りし「御榊料」と奉納させていただくことになった。

 

4月7日を予定していたがあいにく弟が体調を崩し、14日に日延べをした。よく考えてみれば3兄弟が出会うのは冠婚葬祭でしかない。それは決して両親の喜ぶことではない。健康に留意し4月7日には集まって昔の物語をしたい。きっと両親も天国で喜んでくれるに違いないない。国は粋な計らいをし、3兄弟のご縁を深めるきっかけを作ってくれた。感謝。

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