平成29年5月19日(№7338) 広瀬昌二さん

広瀬昌二さん

日本増改築産業協議会が結成されたのは昭和の時代だったが、結成されて30年を優に超えた。その後各地区に支部を結成し、中四国支部が誕生した。高松市に「広瀬住宅サービス」があり、社長の昌二さんとは妙にウマが合い、30有余年のお付き合いが続いている。当時の苦労を思い出せば懐かしい。広瀬さんは84歳、私は80歳。互いに病院暮らしも。

 

10数年逢うこともないが、文通は途切れず続いている。怪我や病気をしながら手紙は何とかかけている。今回は80歳を記念して第一号の「ディリーメッセージ」を届けたかが、その返信が10冊にも及ぶ熟読後の図書雑誌。雑誌八冊に加え「人間を知る」と題した単行本が一冊。雑誌には数百枚に及ぶエブが付され、その下に傍線を引いたラインが残っている。

 

いずれも2017年の発行だから、膨大な読書量になる。感銘をうけたものは再読したのか何本も印がついている。私も読書家の内だが足元にも及ばない。ラインに従って読んで見ると広瀬さんの感銘の深さが思いやられる。素直ということ「素直ということから、自然にそういう人に成れるのです。素直、それがそのまま真に通じます。素直に勝る徳はありません」。

 

お互いにいつまで生きられるか分からないが、便箋の苦闘を読みながら「負けないぞ」と思う。逆風あってこそ上昇は得られる。山中鹿之助の「吾に七難八苦を与えたまえ」をしっかり理解したいものである。考えてみれば高松と広島は近い。お互いに元気なときに久闊を序したいものである。高松には会いたい人がたくさんいる。這ってでも行かねばなるまい。

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