平成29年5月24日(№7343) 二年ぶりの「新人研修」
二年ぶりの「新人研修」
五月中旬から毎週月曜日に「新人研修」をさせて貰うことになった。ぼつぼつ耄碌も始まったようなので自信はなかったが、週一回の15回シリーズで今週から始めた。タイトルは「営業社員の基本マスターコース」商いの心をつかむ。3章節に分かれ、①「商いの基本心得」、②「商いの基本姿勢」、③「商人の自己啓発」でそれぞれ構成され、解説されている。
本日は第一回で「商人の守るべきは『謙』の一字なり」。「商人の世界で大成し、さらに悔いのない生き方をしたいと考えるならば、まず商人の本分、務めを正しく理解していないといけない。まず商人は常に謙虚であらねばならない。謙虚とは、お客様に礼儀正しく接することのみをいうのではない。人として恥じない商売、神仏に恥じない商売をする事が大切。
テキストの題材は江戸中期の商人の心構えを中心に取り上げられている。徳川八代将軍吉宗の治世の頃が中心である。テレビドラマを見ていると悪徳商人ややくざが横行しているが、テキストは日本よい国を画き出している。現実に商売がテキスト通りに行われれば言うことなしだが、現実は惨憺たるものだし大商人に苦しめられてもいる。その中で生きる。
テキストを適当に区切って朗読させ、理解度を述べてもらう。それに対して相方が疑問を正す。そして解説するという進め方だが、勉強だからさして楽しくはないだろう。しかし楽しくなければ頭に残らないし行動にも移せない。「お客さまのために世の中のために追求した結果、日本で生まれた世界初の商法」がたくさんある。あらためて日本人の偉大さを実感。