平成29年5月3日(№7322) 病院に行かない

病院に行かない

大工職を40年務めた高齢者が、残念ながら体力が落ち引退した。現場の手助けをしていたが、このほど黄疸を発症して検査入院した。診断の結果、肝臓がんと伝えられた。内容は違うかもしれないが、私と同じ病名である。どういう手違いがあったのか分からないが、かれは社会保険も、健康保険も持たない。79歳だがこれからどう生きていくのか心配だ。

 

子どもは二人いるが面倒を見るほど余力はない。老人ホームにも介護保険にもご縁はない。医師には肝臓の治療は受けない、このまま死なせて欲しいと申し出た。こうした場合国はどう扱うのだろうか。まさか「勝手に野垂れ死にせよ」とは言えないだろう。こうした場合の救済方法はないのだろうか。苦しまなければいいようなものだが、放置してはおけない。

 

私は治療のため入院しているが、2週間入院治療を受けて3割負担で28万円負担する。そのうちには個室代が入っている。保険料金の明細を見ると約80万円負担してもらっている。年間四回の入院だから合計320万円となる。保険金は年間57万円。高いなどと文句を言っては罰が当たる。高齢者にとっては高負担だが、社会保険は限りない負担をしている。

 

彼はどうなるのか、心配だがどうしようもない。わが国では国家財政が医療倒れするというが、現実に日本は老人医療に食い潰されようとしているが、今以上に厳しい制度の導入が求められる。安倍一強時代と評されるが、高齢者に「ばら撒き」を行って支持率を維持している現状では、聖域にメスを入れる見込みはない。このままでいくと20年持てるか。

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