平成29年5月5日(№7324) 目を見張る永守イズム

目を見張る永守イズム

かつては「元日の午前以外は休まない」と言い切り、午前6時から午後10時まで年間365日働いた日本電産会長兼社長の永守重信さん。だが、今は午前7時に出勤し、午後7時に退社する。仕事が減った訳ではない。極端に合理化したのだ。「平成32年には残業ゼロにする」。永守さんは昭和48年の創業以来、「人の倍働く」を信条に成長を遂げてきた。

 

トップが遅くまで残業をしていては示しがつかない。永守さんの残業ゼロ宣言は経営者本人の働き方にも改革を促す大転換になった。東芝など一流企業が惨憺たる結果を招いているが、権力争いのサラリーマン社長と創業社長は心において段ちの差がある。永守さんは安倍内閣の「働き方改革」に先んじて改革に着手し、実績を上げている。範とすべきでは…。

 

お金が税金になれば人の金、役人たちに勝手に消費される。行政の手の届かない案件でNPOが担当するのが早く分かりやすい。数十億円、数百億円といっても庶民には想像のつかない金額だが、永守さんの寄付のあり方を聞くたびに驚かされる。私立大学が資金難に喘げば数十億円単位の寄付金を惜しげもなく支援する。なかなか出来難い偉業であり尊敬する。

 

京都学園大学に2020年工学部が新設される。同大学を支援するために100億円以上を私財でまかなう構想を発表した。来春には自身が大学の理事長に就任し、大学名も変えるという。永守氏は「大学を作るのが夢だった。他国と比べて日本の大学は即戦力を出せていない。企業や社会が求める人材を育てる。金も口も出すよ」。自分でやれる永守さんは幸せ者だ。

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