平成29年7月12日(№7392) 学び続ける心を持つ新人であれ
学び続ける心を持つ新人であれ
ハーバードビジネスレビュー編集部が勧める「ルーキースマート」は面白い。思いもよらない方法で予想外の成果を上げる新人を見たことはないだろうか。新人が経験がないのに成果が上げられるのは、決して幸運だからではない。そこには新人ならではの思考と行動力があるからだという。新人は三年の時間が掛かるというが、決してそんなことはないと思う。
本書が明らかにした興味深い点は、「ルーキーの行動は、一般のイメージ通りではない」ということである、ルーキーは決してポッとしてはいない。ベテランに比べ他人の言葉によく耳を傾け、他の人に良く助けを求める。また多くの事を学ばなければいけないという強い気持ちがあるので学習のペースが早い。経験が乏しい分だけ、他人の言葉に良く耳を貸す。
リズワイズマンは「ベテランが精彩を欠くことが多いのは、環境が変化したせいでもある。仕事の世界はいま高い地位にいる人たちが新人だった頃とは、比較にならないくらい複雑になっている。三つの根本的変化~大量化、迅速化、短期化が起き、どの変化にも、新しい働き方と新しい知性を必要とされるようになった」。私たちは現状に留まれなくなった。
もう一つ大切なことは、学び続ける心を持つ「永遠の新人であれ」ということだ。ルーキーの心に終わりはない。ビジネスマンの肝要なポイントである。いつもルーキーであれば、どんなときでも新しいことに目が向く。好奇心が湧いてくる。新しい発見がある。そうすれば新しいことが始められる。年齢を重ねてあまり無理はいけないが、新しさには挑戦したい。