平成29年7月9日(№7389) 老後が安心になる住み替え
老後が安心になる住み替え
生涯学習講座の講師をしておられた三島さんが、団地の瀟洒な和風住宅を手放し百貨店近くのマンションに引っ越された。団地なのに住まいは簡単には売れず、かなり安価に売られたと聞く。同級生も木造の豪邸を手放し、市役所近くのマンションに引っ越した。車を持たず登り坂を帰宅する地域の住まいは誠に暮らしにくく、高齢者は便利の良い所に引っ越す。
わが社は「まち再生」を旗印に若い世帯へ、団地内に移住するよう呼びかけているが、反応は予想外に鈍い。「郊外の一戸建て」から「都心型のコンパクトマンション」への住み替えは、高齢者夫婦のトレンドであろう。老後の暮らしを念頭に元気なうちに都心や駅近くの便利な立地に住み替えておくことが、セカンドライフを充実させるポイントになるという。
メリット① 利便性のよい立地を選ぶ。体力の衰えとともに移動や大きい家の手入れの負担が増す。
メリット② 今の自分に合った間取り・設備で暮らす。階段は老化とともに障害になる。
セキュリティや耐震性も有効な手段。狭くても不自由はない。
郊外の住宅は売れるうちに売っておくこと。
メリット③ 生活費をコストダウンできる。住まいの改装費など。
メリット④ 老後資金が作れ、資産価値の高い住まいが手に。
メリット⑤ リタイア後の楽しみが増える。広い家に掛かる手間やコストが減る分、
時間やお金にゆとりが生まれる。
メリット⑥ シンプルライフが実現する。
シンプルな暮らしに、心の平穏や生活の質の向上を感じる人は少なくない。
老夫婦に共通の時間が持てれば、老後のビジョンが描きやすくなる。