ちょっととーく

日々の暮らしを見つめ直す11 今を大切に生きる

人生、今が本番

私はまもなく満年齢で70歳。数え年で計算する方が正しいそうですが、今風で
「古稀」になります。

 古稀は中国の詩人・杜甫の曲江時の詩句による「人生七十、古来稀なり」に由来するそうです。長生きの称号ですが、最近の高齢化社会では珍しくなくなりました。しかし、残された時間は少なく、それだけに価値があります。一日どころか、一時間<n\br> だってぼーと過ごせない気がします。

 松下政経塾・元塾頭の上甲晃先生から古稀を祝って、「人生、今が本番」と揮毫し
た色紙をプレゼントいただきました。

 ほんとうに人生は、いつも「今が大切」ですね。

■未来の蕾でいっぱいの今

 私のようなものでも、小学校などで子供たちに話をする機会が与えられます。

 そんなときは嬉しいですね。陶芸家の河井寛治朗先生の詩にある「過去が咲いている今。未来の蕾でいっぱいの今」が、教室にはあふれています。とりわけ可愛い蕾は、未来に向かって大きく花開くでしょう。

 先日は「幸せ」について話し合いました。最近は一方的に話すのではなく、Q&A方
式で対話をしながら授業を進めています。
 子供たち全員が授業に参加する意識を持つことで、集中力や理解力が一段とアップします。

 私は教える立場で答えを出すのではなく、子供たちの意見をまとめながら集約する役割です。その中から幸せは一人では得られないことを理解します。みんなが幸せになってこそ、自分も幸せになれると分かれば、いじめは悪いことだと実感できます。人を喜ばせることが幸せの原点だと知れば、一日の行いが変わります。今の大切さを行いを通して知ります。

■子供たちの心に残る行い

 毎週水曜日に実施している通学路清掃にも強い関心が寄せられ、多くの質問が飛び交いました。「誰でも美しいものを見れば、心が和やかになる。ゴミ一つない美しい道を通学すれば、勉強だってきっと楽しくなる」と答えました。

 2週間後の水曜日、通学路を清掃している私たちを見付けて、子供たちは大きく手を振ってあいさつしてくれました。たとえささやかな行いであっても、子供たちの役に立つのであれば、その心に強く刻まれ、大きく育まれます。

 子供たちに「無理してゴミを拾わなくてもいいから、せめて捨てない人になろうね」と約束してもらいました。そうなると大人は大変です。あちこちにタバコの吸い殻など平気で捨てていると「いまどきの大人たちはダメね」と、子供たちに笑われてしまいます。

 時間の無駄遣いをせず、小さな行いを大切にしながら今を懸命に生き切る、それは私たち大人に課せられた役割の一つでしょうね。