平成22年12月22日(No5116)  秋山木工の丁稚さんが映画に(中日新聞社説・抜粋)

秋山木工の丁稚さんが映画に(中日新聞社説・抜粋)

テレビ番組制作会社「オルタスジャパン」の山田貴光ディレクターが、秋山木工の若者の姿を追い続けて5年になるそうだ。60分テープで約千本。来年の一月にドキュメンタリー映画が完成する。秋山木工の丁稚修行は厳しい。4年間は寮での共同生活。朝は5時起床で、平均睡眠時間は4時間足らず。休日は盆正月の10日間。1年間は基礎技術の反復訓練。

 

4年前10名が一流の家具職人を夢見て入社した。今年、晴れて職人に昇格したのは6名。残念ながら4名は職場を去った。覚悟をして入社したものの、修行の日々は半端ではない。「毎日が辞めたい日々だった」そうな。何が彼らを支えているのか。秋山社長の言葉によると「丁稚本人のひたむきさ-親や恩師の愛-会社の真摯さ、三位一体の関係があって育つ」。

 

「不器用な人間ほど一流になれる」と続ける。とかく才覚がもてはやされる世の中、誰もが目先の成果を求める。不器用ゆえにひたむきに努力できる。そんな人間がやがて大成する。しかし、それが分かるには時間が掛かる。「一流の職人とは技術より人間性。一つ一つに心を込め、ものを大切にし、感謝の心を持つ」。秋山社長の言葉はすべての職業人に共通する。

 

秋山木工で育った職人は52名、すべて技能五輪のメダリストである。彼らはひたむきな努力に活路を見出し、自らを鍛え、それぞれの努力で幸せの方程式を導いている。厳しい時代だが、挫折なき人生も、悩みなき人生もない。タフでなければ生きられない。しかし、優しさという生きる資格は持ち続けたいものだ。わが社はすべてに欠けていると反省した。

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