平成24年2月25日(№5546)  栄枯盛衰

栄枯盛衰

大河ドラマ「平清盛」は広島県の宮島や呉に関係の深いドラマであるが、視聴率は上がらず評判は芳しくない。いま汚れ役をしている清盛も、やがて「平家に在らずんば人にあらず」とまで言い切る天下人にまで上り詰める。栄耀栄華を極めるが栄枯盛衰は世の習い、やがて一族は壇ノ浦の海に沈む。これから野武士の清盛が華麗な公達に変化するのか楽しみだ。

 

かつて世界一と豪語したパナソニック(旧松下電器)が8千億円の赤字決算に計上し、捲土重来を期し苦吟している。王者の油断はなかったか。円高や世界同時不況に遭遇したが、ポイント制度や地デジ効果で液晶テレビが爆発的に売れた。政府の不況対策の恩恵を受けたが、その裏返しとなった。家電メーカーの目を覆うばかりの不振は、多くの教訓を残した。

 

住宅リフォームもエコポイント制度の延長で恩恵を受けているが、遅くとも今年いっぱいに終わる。恩恵は享受するとしても政府の支援策に胡坐をかくような経営では、平家やパナソニックの二の舞になる。これを「寸善尺魔(すんぜんしゃくま)」というそうな。「人間の一生は一寸の幸せには一尺の悪魔がついてくるものと心得よ」という教えである。

 

いまのうちからポイント制度がなくなったときの準備をしておかなければならない。野田内閣の「不退転の決意」が実れば、消費税アップの駆け込み効果も期待できるが当てにしてはならない。福島の原発事故も見方によれば、胡坐をかいていた東電に対する天罰とも言える。制度の恩恵は享受しよう。しかし、ビジネスの本質は見誤らないようにしたい。

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