みんな拾ってやる 2007.7
ごみを捨てるものは捨ててみろ みんな拾ってやる
チューインガムの紙が捨ててある
チョコレートの包み紙が落ちている
キャラメルのはこ
アイスクリームのはこ
花火のくず
だれかがみんなポイと
平気で捨てたのだ
ごみをなくしよう
ごみを拾おう
外でおやつを食べないようにしよう
今まで何回も考えあってきた
学級会でも校内委員会でも子供会でも
でも ごみは ほとんどなくならなかった
どうしたら ごみがなくなるだろう
と あれこれ考えてきたがわからなかった
だけど 赤江くんや井上くんが
すばらしい方法を教えてくれた
「ごみを捨てるものなら捨ててみろ
みんなぼくたちがひろってやる」
という方法 このかまえ
そうだ! これがあれば
学校のごみなんか
姿を消すだろう
町のごみだって
なくすることができるだろう
どうして ごみをなくするか
あれこれ 話し合ってみるのも大切だろう
どうして よくごみを捨てるのか
考えあってみるのも 大切だろう
だけど それより
「ごみくらい みんな ぼくらが拾ってやる」
と さっそく実行にうつしていることが大切なんだ
「ごみを捨てるものは捨ててみろ!
ぼくら6年生がみんな拾ってやる!」
さあ せめて 学校の中ぐらい
ごみを なくしてしまおうではないか
小学校の校長先生と菩提寺のご住職との教育談義。
ご住職が問いかけました。
「先生のK小学校は掃除が行き届いているという評判ですが、理由があるのですか?」
校長先生が笑顔で答えます。「赴任してきた頃は、廊下にごみがたくさん落ちていました。気になって毎日ゴミを拾いましたが、20や30のごみでは追い付きません。
あるとき、遠い町の小学校6年生が書いた詩を見つけたのです。
その詩とは『ごみを捨てるものなら捨ててみろ みんな拾ってやる』という題名でした。
効果抜群!子供たちがごみを拾いはじめたのです」
ご住職が告げました。
「すばらしい教育です。みんな拾ってやる– のひとこと。仏教では布施行といいます。
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