ちょっととーく

心が伝わる手書きの年賀状 2008.12

年賀状の歩み

 平成21年のお年玉付年賀はがきは39億5000万枚売り出されました。虚礼は廃止すべきなどの声もありますが、新年の伝統文化の継承としても年賀はがきは欠かせませんね。

 年賀はがきのルーツは明確ではありませんが、奈良時代には年始回りの行事があり、平安時代には貴族や公家などが遠方へ書状で送っていたようです。江戸時代になると飛脚が書状を運ぶようになりました。

 明治維新後の明治4年、郵便制度が確立しましたが、明治6年に郵便はがきを発行するようになると、年始のあいさつは簡潔に安価で送れる制度から、年賀状を送る習慣が急速に広まりました。明治20年頃には国民の間に、年始の行事として定着し始めたようです。

 このあたりが年賀状のルーツでしょうか。

パソコン全盛時代

 昭和24年にお年玉付年賀はがきが売り出され、大きな話題を呼び大ヒットしました。もともと年賀状は毛筆による手書きでしたが、昭和40年代から年賀状印刷が盛んになり、文字や絵柄が華やかに彩り始めました。

 平成14年にインクジェット紙が登場し、年賀状はパソコン全盛時代に入りました。専用ソフトウエアが安価に売り出され、現在では誰でも簡単に年賀状が作成できます。

 そのせいもあって現在では、年賀状の9割もがパソコンなどで作られています。それで年賀の心が伝わるかどうかは、疑問ですね。

 年賀状ははがきに書いて出すのが基本ですが、電子メールで送ったり、携帯電話で「おめでとうコール」をする若い人も増えています。便利な道具を否定しませんが、せめて年賀状くらいは手間を掛けて書いて心を届けてほしいですね。

 年賀状の楽しみの一つはお年玉ですが、年々豪華になっています。1等はデジタルハイビジョンテレビなど6点から選べ、3965本も当たります。

こだわりの年賀はがき

 私は頑固爺と揶揄されますが、年賀状だけは下手でも筆書きにしています。それも黒と朱の2色を使って表書、賀詞、寿(朱)、一言メッセージの4工程ですから時間が掛かります。

 しかも年が明けてから投函しますから、元旦には届きません。年内に書き終えて一月一日に届くのがいいのか、新年を迎えて賀状を書くのがいいのか、論が分かれるところです。

 ガンを患って以来、正月に生きていることを確認して書いています。万一あの世に旅立っていたらサマになりませんからね。

 せめて年賀状くらいは一文字一文字に心を込めて、健康で新しい年を迎えられた喜びを、恩ある人々に伝えたいのです。書かせていただく年賀状は600通。

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