ちょっととーく

食生活を整える 2009.10

噛む習慣を身に付ける

いまではすっかり慣れましたが、6年前、胃の全摘出をして以来、それまでの食生活が一変しました。
早喰いも芸のうちとばかりに噛むのももどかしく掻き込んでいましたが、固形物を受け付けなくなったのです。
焦って食事をするとすぐ詰まる、嘔吐する、無理して食べる、また嘔吐するの繰り返しでした。
回数多くゆっくり噛めば無事ですが「噛む」習慣を身に付けるのは、並大抵ではなく辛抱が必要でした。
やっと慣れましたが、思いがけないご褒美がありました。
噛んで溶けるものだけを食べていますが、これらの食材は内臓の老化を防ぐだけでなく、若返らせてくれたのです。
身体に良い食べ物と噛む習慣は、すべての健康法に勝ると実感しています。
好みもありますが、食べたい食材は内臓に負担を掛けやすく、老化を早めます。

内臓の若返り

肉も魚も野菜も身体には大切な栄養源です。
しかし、どんな高級な食材でも、そのまま体内に入れると単なる異物でしかありません。
食物は口の中で咀嚼して唾液と交わり、消化されてから有益な栄養分となるのです。
流し込んで胃袋に消化させるようでは、満腹感は満たせますが内臓の老化を早めます。
健康を阻害するのは、ごちそうに大食い、それに噛まない食習慣だと言えます。
せめて一口30回は噛むように医師から指導を受けますが、本気で取り組まないと習慣になりません。
よく噛む習慣が身につくと、胃腸への負担が少ない、顔の筋肉が鍛えられる、視力が衰えにくい、満腹感が早く食べ過ぎを押さえられる、肥満防止につながる、脳が刺激され記憶力が良くなる、良いことばかりです。
でも、美味しいものを食べたい、腹いっぱい食べたい欲望を押さえるのは難しいですね。
健康で長生きしたい欲望との大戦争です。
どっちも叶う虫の良い話はありません。
あなたは食事、健康、どちらを選択されますか。

夫婦愛物語

横浜ベイスターズの工藤公康投手は、自由契約選手になりました。
プロとしては異色の46歳、投手として26年間も輝き続けました。偉大な選手です。
工藤投手のプロ生活を支えてきたのは奥さんの功績ですが、最大の要因は食生活でした。
内臓に負担を掛けない、この一点です。
「よく噛むこと」「食材を厳選すること」を頑ななまでに守り続けました。
毎晩のメニューは、米飯、魚(鯵、鰯など)、コンブ類、菌類(椎茸など)、根菜類、味噌汁など、肉類は厳禁です。
プロ野球の大スターが厳しいと思われる食生活に耐え、奥さんも辛抱強く作り続けた。
その結果、今があります。感動的な二人三脚。

Plus One Message
shoku
噛む習慣は
命の貯金
そのものである